河合工務店 河合工務店

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WORKS

外観

入口へのスロープ

職人さんによるロートアイアンの金物のドアノブ

伝統工芸の江戸切子

柱のあまりを加工した職人技の床

エレベーターの床はムクの山桜のフローリング貼と、面の付いた巾木を使用

OBお施主様製作の七宝焼の引き手

OBお施主様製作の七宝焼の引き手

ダイナミックに組まれた8mの松のタイコ梁

看板に使用した木材

狛江市の多彩な国産材を使用した教会

日本の風土を生かした木造教会
8mの大梁と障子の灯りが、心清める礼拝堂

木の清々しい香りが、礼拝堂に漂っています。大屋根を8mの長さ赤松の梁が支える風景が圧巻の和泉多摩川教会。教会といえば、荘厳なステンドグラスの光を思い浮かべられるでしょうが、この木造教会で祈る信者を照らすのは、障子からもれる温かな陽射しと、和紙の照明による柔和な灯りです。
もともと教会は、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」にあるように、キリストを信仰する者がキリストを中心に食卓(祭壇)を囲む空間でした。「住まい」が原点だったのです。そして、ロマネスク、バロック、ゴシック様式のように、初めから堂々たる建築であったわけではありません。素材もその土地の石でつくられました。和泉多摩教会は、まさに「日本の教会」です。日本の素材と伝統工法で、丹精込めて住まいをつくり続けてきた河合工務店の理念と技術がつまっていますから。

光と風が気持ちいい、大工手刻みの無垢材空間

春夏秋冬、堂内の空気は爽やかで、暑くも寒くもならず。なんと、空調機器やソーラー発電などにも頼っていません。多摩川の風道、道路の位置付け、近隣住宅の距離、緑地の関係を考えた間取りを工夫することで、光と風を豊かに心地良く取り込める空間となりました。素材は、国産材の杉、桧、松など10種類を使用。構造体は機械(プレカット工法)に頼らず、大工による墨付や刻みで、金物も使っていません。「伝統的環境建築」と言うことができるでしょう。日本は国土の70%が森林であり、法隆寺などの仏教寺院も木で建立されてきました。心を清める宗教施設は、コンクリートや鉄でなく、伝統的木造軸組み工法がふさわしいはずです。
ただ、8mの赤松の丸太5本を探し出すのは大変でした。工事契約する1カ月前から、福島県の協和木材様に、河合工務店社長、棟梁、材木店、建築士が総出で訪れて丸太を選別。直径50cmもある素晴らしい材を手に入れることができました。


床に段差なく、エレベーター配置の徹底バリアフリー

建物は、ご高齢の信者の方々に配慮した、徹底的なバリアフリー空間に。床には段差なく、外からの三和土仕上げのスロープでゆったり歩け、2階へは3人乗りエレベーターで上がれます。しかも、そのエレベーターの床には、無垢材を張って心地良い空間に。
2階の礼拝堂には納骨室もあり、幅広い階段で1階から登ってくることもできます。1階は小集会と厨房が一体となっており、牧師室、身障者用のトイレを設置。カーテンでなく障子を多用することで遮熱性能を高めています。壁は漆喰・土佐和紙・杉板、床は栗材・桧材、小屋裏と天井に杉板を張り、すべての素材で湿度調整が行われるようにしました。無垢の木によって、日本の高温多湿の風土に対処することができます。
苛烈な砂漠の風土に誕生した一神教の神は、この森の国の教会では、柔らかな光の中で優しく微笑まれることでしょう。

ベストショット
ダイナミックに組まれた8mの松のタイコ梁。
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