河合工務店 河合工務店

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WORKS

武蔵野の美しく落ち着きのある「和」の家

環境に責任持つ「家づくりの思想」で一致

周囲に畑と緑が残る武蔵野の一角に、いぶし瓦の切妻屋根を大らかに広げたM邸が佇みます。建て主のM様は大学教授で、真に豊かな生活を求める「ライフデザイン」の提唱者。その思想と河合工務店の考え方が見事に響き合い、美しい家が生まれました。
以前、M様は、目黒区の森のある公園の賃貸マンショに住まわれていましたが、お子様が全身アトピー皮膚炎に。原因は、壁紙などの新建材。そこで郊外に避難するとともに、新建材を使わない、自然素材だけの家をつくる決意をされました。また、朽ちていくのさえ美しく、落ち着きの感じられる、伝統的な和の家、無垢の木や瓦、土壁でつくられた家に住みたいという理想を、この機会に実現したいとも。さらに、街並みや環境に対して「責任ある家づくり」を意識。若き日、古い街並みを大切にするイギリスに暮らした経験から、最近の日本の街並みの荒廃を憂いていたからです。自分の所有物だから好き勝手にするのでなく、周囲の景観に調和した家にと配慮する。そして将来、家が廃材となっても地球環環境に問題を起こさない、土に還る素材を使うこと。M様と当社の家づくりの思想は完全に一致するものでした。

M様邸は「お客様の声」でも紹介しております

質を高めつつ低コストにと、知恵出し合う

しかし、両者の出会いはまったくの偶然。M様は、建築雑誌で工務店を調べ、現場見学も重ねましたが、今一つしっくりこない。たまたま市役所で、家の補修工事を市がサポートする趣旨のチラシを見つけられ、その工務店一覧をランダムにたどつて電話をかけられたとのこと。受話器向こうの当社の対応があまりに商売っ気がないことにかえって好奇心を抱いて訪問されたのが、お付き合いの始まりとなりました。現場見学会に行かれたM様は、河合孝社長(現会長)が、近年の建築物への懸念、職人の技術の喪失、地球環境問題への心配を語ることに大いに共鳴され、当社との家づくりをすることに。
問題は、限りある予算。M様はよく勉強され、作業も複雑すぎず、かつ耐震性の高い「田の字」型の採用など、質を下げない低コストのプランを自ら提案され、建築士はそれを設計に取り入れました。当社からも知恵を出し、不要なところを削り、ご納得いただける金額まで切り詰めることができました。


日本酒が美味しくなる「木三昧」の空間

玄関の桧の引き戸をガラリと開けると、正面に円形の美しい格子組の障子が、訪問者を出迎えます。1階の居間には、24cm角のある吉野桧の大黒柱が艶やか。梁は赤松、天井は秋田杉、床は吉野桧の空間に、木の香り乗せた風が吹き渡ります。丁寧にカンナがけされた木肌はなめらかで、夜は白熱灯のオレンジの光が照り返して独特の雰囲気に。M様の思い描いた「美」と「落ち着き」ある「和」の家は実現しましたのです。ただ、庭も純日本庭園に造り込む予定でしたが、予算足らず。そこで、少しずつご自身で手を入れ、日本酒がより美味しくなる風景にしていかれるそうです。
正面玄関壁の一部は、M様の教え子の女子大生が塗られました。顔を泥だらけにして笑い合う光景が思い浮かびます。今後もこの家を教材として「家づくりの思想」が若い人に伝わればと願っています。

ベストショット
自分たちで壁塗りなどの仕上げをしたので、愛着もひとしお。
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