「100年」を尺度にした、本物をつくり続ける

【藍染レザースニーカー4】 Bluestoneと河合工務店 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


「Blueston」は、「100年スニーカー」
を謳っている。

「ブランドとして6年たっていますが、
靴のデザインは増やしていません」と、
デザイナーの赤理さん。
「その形は、美しさと機能性を追求したもの。
流行を追ったものではなく、
藍染スニーカーという『定番』をつくりたかったのです
年月を経るほどに、革の色合いも味わい深いものに。
また、パーツが変わらないので、修復も容易。
靴底のラバーは、すり減ればリペア(取り替え)できます」。

4-1.jpg
<遊び心で、藍染の財布、
藍染布を貼ったエレキギターも販売>


値段は、スニーカーとしては破格かもしれない。
例えば、天然本藍染革「SUKUMO Leather」を
贅沢に使ったBluestoneの最高峰モデルスニーカーは
「13200円」とある。

「普通なら『高い』とされますが、
学生さんでお金をためて買われる方もおられます。
SNSで、私どものブランドを見られている方は、
20代から50代。
今、お父さんが履いているその靴を、
お子さんが見て『かっこいいなぁ。
大人になったら履いてみたい』と思ってもらえれば素敵です。
かつては、『モノの消費の時代』でしたが、
『コトの消費の時代』に移りました。
そして今、『人の消費の時代』となります。
『誰がつくったのか』こそ、求められるのです」。

同席していた稔社長もうなづく。
「それは、河合工務店のテーマと同じ。
私たちが端正込めてつくった家は、
暮らすほどに味わいが出て、
100年住み続けられますから…。
ちなみに、私も、Bluestoneの大ファン。
時の流れを味わいながら、丁寧に履き続けたいですね」。

(文責/ライター上田隆)

4-2.jpg
<藍で染めた階段の無垢材>

「発想の飛躍」「情熱」「粘り」が実らせたブランド

【藍染レザースニーカー3】Bluestoneと河合工務店 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


藍染靴「Bluestone」の開発には、紆余曲折あった。
この事業の中心人物である赤理さんは、振り返る。

「『興和インターナショナル』は、
靴の製造・販売会社です。
GMSや靴量販店、紳士服チェーン店のOEMを中心として、
年間、何百万足を売り上げています。
そんな量販店メインの会社が、6年前、
『今までの興和インターナショナルのスタイルから、
新たなステップを」との社長の一言で、
新プロジェクトがスタート」。

早速、社内にて赤理さんを含む3人態勢で
進められた。


「当初は、日本のデニムで
ブーツをつくりたいと考えました。
デニムのダメージ(破れ)を生かすと面白いなと。
洗ってそれをやろうとしましたが、
水を通すと縮んで、靴にならない…」。

事業は難航。他のスタッフは去り、
赤理さん1人が残った。
「身軽になって、
かえって好き勝手できました」と笑う。

「あるとき、『藍染革って知ってる?』と、
先輩が尋ねたんです。
『それだ!』と私は直観し、ネットで検索。
すると、京都の藍染屋のSUKUMO Leatherさん
のホームページに辿りついたんです。
写真が素晴かった。
すぐに連絡。靴量販店メインの会社が
話を持ちかけても、
取り合ってくれないだろうなと思いましたが、
なんと販売を快諾してくれたのです」。

そして、1人の情熱と粘りによって、
革新的ブランド
「Bluestone」は誕生した。

3.jpg
<空色から深い藍色まで、
藍のまざまな濃度の色合いがそろう>


「SNSで発信して、
徐々に認知度が上がっています。
百貨店や専門店に一部販売はしていますが、
現在は百貨店での期間限定ショップ開催も
できるように。
これまで、新宿伊勢丹メンズ館、
大阪梅田阪急メンズ館、日本橋高島屋、
渋谷西武などのイベントオファーも
増えてきました」。

いいものは、確実に支持される。
河合工務店も、そんな強い想いで、
「みんなに優しい木づかいの家」
というブランドを、
日々つくり出している。

(文責/ライター上田隆)


ルーブル美術館の館長が絶賛した、藍染スニーカーの技

【藍染レザースニーカー2】Bluestoneと河合工務店 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


木のパネルに貼られた藍染レザースニーカーのパーツ。
上に藍染の表革、下に裏革・本底が配置されている。
シンプルかつ洗練されたデザインと、
靴職人の高度な技術が、一目で分かる。

2.jpg
<店内に飾られている、藍染レザースニーカーの
パーツを配置したボード>


「Bluestone」のホームページで掲載していた
このパネルの写真を見て、感銘したのがなんと
フランス(パリ)・ルーブル博物館の館長。
「並びにある、アールデコ美術館に展示したい」
というオファーが、
デザインナーの赤理さんに届けられた。
「ヨーロッパ中世からの靴の歴史を紹介する展覧会に、
ぜひ出品を。現代に至り、海向こうの日本で、
天然の藍で染めたスニーカーが出現したことを
紹介したいのです」と。
ただ、現物は運搬が難しく、
モノはあちらで再構成したそうだ。


そもそも革の藍染というのは、
相当に難易度の高い技術である。
「天然の革に、藍の葉というのは、
まったく相性がよくありませんから」と、赤理さん。
「革を普通に染めると、革繊維が固くなったり、
紙みたいに破れたり。
兵庫県たつの市の革工場と藍染職人の共同開発は、
試行錯誤を繰り返した結果、6年ほどがかかりました」。


かかわる職人は、その世界では名だたる人が並ぶ。
藍師は、外山良治さん。5軒残る藍師の一人で、
無形文化財技術保持者である。
染め師は、京都の「浅井ローケツ」
2代目の浅井直幸さん。
天然灰汁発酵建本藍染にこだわる。

まさに、この藍染レザースニーカー、
日本職人の伝統技が結集した総合芸術。


(文責/ライター上田隆)

大工職人とシューズデザイナーの仕事が響き合う空間

【藍染レザースニーカー1】 Bluestoneと河合工務店1 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


深い藍色の艶やかな革。
「気品漂うスニーカー」と称したくなる藍染めの革靴が、
無垢の板に並ぶ。
ここ東京・日本橋のビルの地下1階にある
「Bluestone」のスペースは、一見靴の店とは思えない。
アートを展示している、白壁の「ギャラリー」のよう。

内装を手がけたのは、河合工務店。
発注し企画したのは、
興和インターナショナルのデザイナーの赤理浩一さんだ。
社内でブランド「Bluestonre」を立ち上げ、
その見事な靴をデザインしたご本人である。

1-1.JPG
<デザイナーの赤理浩一さん>


ビル5階全体が会社の所有で、吹き抜けのある
地下倉庫を店舗として改修。
1期工事では、地上から下の店に、
直接お客様を招く階段を設置。
中段・下段にそれぞれ1枚ずつ無垢板を、藍で染めた。

2期工事で、赤理さんは、天然の無垢材と
鉄骨で組み上げた商品棚をつくりたいと提案。
板はワックスをかけず、経年変化を楽しめるようにした。
藍染スニーカーが、
年ごとに味わい深い色になることに合わせて。

「普段から知人より河合さんの仕事を
いろいろ聞いていたんです。
特に、ふんだんに使う無垢の木に心惹かれていました。
素朴で飾り気がないのですが、
かえってそこに”飾り気”を感じます。
色を塗ったり、アンティークな加工したりすれば、
一瞬はかっこいいんですけど、すぐに飽きてしまう」と、
赤理さんは語る。


そんな感性が、河合工務店の大工と
シューズデザイナーの仕事を響き合わせた。
だからか、ここを訪れた多くのお客様が、
「落ち着きますね」と。

(文責/ライター上田隆)


1-2.JPG
<無垢板が、藍染スニーカーの美しさを引き立てる>

前のページ  TOP  次のページ

Copyright © KAWAI-KOUMUTEN All Rights Reserved.