初代から二代目、そして三代目に引き継がれた思い 〜大事な話は和室に限る〜
こんにちは、河合工務店です。
初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。
二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。
そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。
最近ではすっかり和室が減ってきてしまいました。
観光へ行った時に旅館の部屋が和室だと、ちょっとした非日常感を覚える人も多いほど。
井草の香り、肌触りがつくり出す落ち着いた雰囲気は、和室でしか味わえないものと言えるでしょう。
和室のよさをわかっていながらも和室を設ける人が少なくなっているのは、生活習慣や意識が変わってきたことが影響していると思います。
ちゃぶ台よりもテーブル、座布団よりもソファー、布団よりもベッド…となると、どうしても洋間の方が都合がいいです。
また畳には虫が湧きやすく、しっかりケアをしなければならない手間もあります。
様々な事情を考えると、今の時代には洋間が合っているというのは理解できます。
とはいえ和室が淘汰されているというわけではありません。
和室という部屋は少なくなりましたが、リビングの一角にして小上がりの畳スペースにする、という新しい在り方に変化しています。
小上がり部分に収納を作ることもできるので、今とても人気を集めています。
このように、和室だからといってかしこまらず、自由に楽しんでいいんです!
もっと気軽に和室を楽しんでいただけたらな、と常々思っています。
なんだかんだ言って、日本人の生活からなくならないのが、和の空間。
今は洋間が主流ですが、そろそろ見直される時期がくるかもしれませんね。
健康住宅は「季節」を取り入れると、もっと心地いい!
こんにちは、河合工務店です。
7月に入り、日本の夏らしい日が続いていますね。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
特にここ2、3年の東京は猛烈な暑が私たちの体力を奪い、季節を楽しむ余裕もなくなってしまうほど。
そこで毎日の暮らしに夏らしいアイテムを取り入れて、
少しでも「涼」を取り入れられればと思いながら過ごしております。
私たちは毎年夏になると簾(すだれ)を窓に取り付けています。
直射日光を簾が遮ってくれるので暑さが軽減されますし、風も通るので時間帯によっては心地の良い空気を家の中にいれることができます。
暑さが落ち着いた時間を見計らって、エアコンを消して外の風を感じてみませんか?
簾が木の床に落とす影を見ながらゆっくり風に当たる時間も、風流でいいものですよ。
購入するときは、天然素材を扱った簾を選ぶことをおすすめします。
意外と自然素材「調」の簾も多くあり、それらは間違いなく化学物質が使われています。
ここちよい風に乗って化学物質が家の中に入ってきてしまったら、せっかくの健康住宅も
泣いてしまいますね。
簾を購入するときは、是非自然素材のものを選んでくださいね。
先人の知恵を活かした生活アイテムを取り入れて、心地よく夏を過ごせたら良いですね。
まだまだ暑い日は続きます。
皆様もどうか体調を崩されないよう、お気をつけください。
【社長の独り言】名もなき家事も上手く計画すれば解決する?
こんにちは、河合工務店です。
初代は明治・大正・昭和・平成と職人一筋に生き、平成17年3月に他界。
二代目はこんな頑固親父に「仕事は盗んで覚えろ」と言われ育ち、今では河合工務店会長に就任。
そんな先代を見てきた三代目、代々受け継がれてきた想いを語ります。
「木は生きものでさぁ。やたらボルトでしめたんじゃあ木が弱っちまう。釘1本の位置と打ち方が長持ちの秘訣。」
木はもともと粘りがあってしなやかに動く性質を持っています。
木造住宅は弱そう、というイメージを持たれる人もいるかもしれませんが、実はその逆で、本来であれば地震や災害にも耐えることができる家なんです。
でもビスやボルトなどで、木に穴をたくさん開けてしまうと、
木の本来の強さを活かすことができません。
昔は、ビスやボルトで接続部分を固める手法がなかったため、
昔の職人たちは偶然にも、木に穴を開けない方法で木と木をつなぎ、
木が持つ、しなやかさや粘りが地震の揺れから耐えてくれる強みとなっていました。
今はどうでしょうか。
大きな地震を何回も経験し、その度に家の倒壊や倒壊による人への被害などがニュースになりました。
その度に家の耐震基準も定期的に見直され、とにかく強い家になるように計算して設計しています。
そうなるとどうしてもビスやボルトのような金物を多く使わなければなりません。
本当なら穴をあけるようなビスやボルトを使わない方が強度があると思うのですが、計算上ではビスやボルトを使った方が強い家になるんです。
木と向き合って木の家を建てていると、このようなジレンマを感じることがあります。
技術の進歩は私たちとしても嬉しいことですが、素材の持ち味を活かしにくくなっているとも感じます。
木は木材になったとしても生きています。
その特性を活かした強くて快適な家をつくれたらなぁ、と思っています。
【社長の独り言】名もなき家事も上手く計画すれば解決する?
こんにちは、河合工務店代表 河合稔です。
最近、「名もなき家事」という言葉を知りました。
家事というと、掃除、洗濯、料理、などをイメージしますが、実際家事をやっている人からすると「もっとたくさんやることがある」という認識のようです。
そこで、「名前はついていないけれど家事の一環である」仕事のことを、名もなき家事と言うそうです。
考えてみると、食器を洗ったらそれを収納するのも家事、洗濯するときに色物別に分けるのも家事、宅急便の不在連絡票に連絡して荷物を受け取るのも家事…この世には多くの家事が存在することを実感しました。
この名もなき家事、どうにかして負担を減らすことはできないかな…と思うんです。
例えば、宅急便の不在連絡票に連絡して荷物を受け取る。
これは宅配ボックスを設置すればいいと思いますが、荷物が複数個あった場合、一つではまかないきれません。
収納庫のように何個でも入れることができる宅配ボックスが作れたら便利だな…と考えています。
もちろんセキュリティは万全にすることが必要不可欠です。
でも家を建てる時に宅配ボックスを考慮して、しっかり計画すれば難しい話ではない、と思っています。
こうすれば家事の負担も、宅配業者さんの手間も、家まで来る燃料も減って、いいことずくめです!
さて、それをいつどこで実行するか。
今からワクワクしています。