「木の家」ってどうやってメンテナンスをすればいいの?
こんにちは、河合工務店です。
「木の家」と聞くと、なんだかお手入れが大変そう…と思われていませんか?
決してそんなことはなく、実はシンプルなお手入れで大丈夫なんです。
ただ、木ならではの扱い方はありますので、そこに注意すればOKです。
そこで今回は木の家のお手入れ方法をご紹介します。
ぜひ参考にされてくださいね。
【基本的には固く絞った雑巾で水拭きを】
1.まずはハタキを使って高い位置にある埃を床に落としましょう。
木の家は静電気を帯びないため、ハタキを使うだけで埃が床に落ちます。
この時はマスクなどをして、ホコリを吸い込まないように注意してくださいね。
2.床に落ちた埃を、箒やお掃除シートなどを使って取り除きます。
3.固く絞った雑巾で水拭きをします。
【無垢の木を使った床に重曹を使うのはNG】
合板フローリングだと油汚れや皮脂汚れを落とすために重曹を使うことがあります。
しかし無垢の木を使った床に、重曹を使うと茶色く変色してしまうので避けましょう。
水をこぼした程度ならすぐに拭き取れば問題ありませんが、ドレッシングなどの油を含んだ液体をこぼしてしまった場合は、長時間放置すると跡が残ってしまいます。
水同様にすぐに拭き取りましょう。
もし跡が残ってしまった場合も、時間が経つにつれて徐々に馴染んできて、それも味となります。
無垢材ならではの変化を楽しみましょう!
【掃除中に傷を見つけてしまったら?】
気になるようであれば、その部分を削って跡を消すこともできます。
しかし小さな傷であれば気にしすぎることもないかなと思います。
傷は家の歴史になります。
例えば古民家は傷がたくさんあっても、趣があるな、と感じますよね。
それと同じ感覚で、家も人間と一緒で月日を重ねるごとに味わいが増していく、と考えていただければと思います。
お施主様の中には「掃き掃除で済むから、ちょっといい箒を買った」という方もいらっしゃいました。
最近はレトロでかわいい箒などもあるので、家に合わせて掃除用具を揃えるのも楽しそうですね!
お手入れも楽な自然素材の家に興味を持たれましたら、河合工務店までぜひご連絡ください。
木材の強度を決める、重要な加工工程とは 〜木材の乾燥〜
こんにちは、河合工務店です。
家を支える強くしなやかな木材。
その強度は生きている木と比べると、歴然な差があります。
木材はどのようにして、その強度を身につけたのでしょうか。
今回は木材の加工についてお話します。
生きている木から建材としての木材になるまでには、様々な工程がありますが
その工程の中でも特に重要だと言われているのが、乾燥です。
どのように乾燥させるかで、その木材の強度が決まります。
木材を乾燥する方法として、
・自然乾燥
・高温乾燥
・中温乾燥
・低温乾燥
という方法があります。
今の主流は高温乾燥で、90℃の窯に生木を入れて乾燥させます。
短時間で乾燥できるというメリットはあるのですが、繊維が壊れてしまい、木の粘りが失われてしまいます。
もちろん生木より強度は各段に上がるのですが、本来持っている木の強さは発揮できていません。
木が本来持っている強さを発揮させるためには自然乾燥が一番理想的です。
しかし生木を木材として使用できるレベルまで自然乾燥させるには、
木の種類にもよりますが、長い年月が必要とされます。(特に広葉樹は)
低温乾燥は35〜45℃、中温乾燥は50℃で乾燥させるのですが、これでも時間はかかってしまいます。
これでは需要に追いつかないこともあり、今のような高温乾燥が主流になっているのが実情です。
このような事情があってなかなか手に入りにくい、自然乾燥させた木材。
昔の家は高温乾燥機がなかったため、必然的にすべて自然乾燥の木材を使用しています。
今考えると、とても贅沢ですよね。
いつか自然乾燥を普及させるための仕組みづくりを、行政などが仕切ってくれると嬉しいな、と思っています。
今回は少しマニアックなお話になりました。
少しでも木や木材、自然素材に興味を持っていただけると嬉しいです。
木の個性を知ろう 〜有名なヒノキやスギ、ヒバってどんな木?〜
こんにちは、河合工務店です。
建材として「木材」と一括りに扱われているものの、その木材にはヒノキ、スギ、ヒバなど
とても多くの種類があります。
私たちは家を建てる時に使う場所や目的によって、木を選んで使っています。
それは木によって持っている特性が違うからです。
強く丈夫で暮らしやすい家を建てるには、木の個性を熟知することが必要不可欠です。
今回はそんな木が持つ個性について、ご紹介します。
【ヒノキ】
香りがよく、人の心を落ち着かせる効果のあるヒノキ。
適度な硬さと粘り気があるため、加工しやすく様々な場所に使われます。
白アリに強い特性もあるため、土台・基礎に使うのに適しています。
また湿気にも強いので、昔からヒノキ風呂として有名な木材でもあります。
とはいえ木材ですので、カビの発生を防ぐためには換気が必要不可欠です。
【スギ】
日本全国に産地のあるスギ。
木材の中でも一番お手頃な価格で、柔らかいのが特徴です。
その特性を活かして、床材に使用することが多いです。
柔らかいため傷がつきやすくもありますが、
踏んだ時の柔らかい感触は、思わず素足で生活したくなるほど気持ちいいです。
構造材から造作材まで幅広く対応できます。
【ヒバ】
ヒバはヒノキチオールという成分を含んでいて、防虫効果が高いのが特徴。
水にも強く、お風呂場やキッチンのような水廻りに使う木材として有名です。
独特の香りがするヒバの木材で作られたヒバ風呂も、人気があります。
国産のヒバ、特に青森ヒバは「日本三大美林」のひとつで、とても高く評価されています。
このように木には様々な個性があります。
柔らかいもの、硬いもの、香りがいいもの、防虫効果のあるものなど、
木材の特性を活かすことで、暮らしやすく丈夫な家を建てることができます。
このような個性は自然素材だからこそ得られるものでもあります。
自然素材の家は魅力がたくさんあります!
興味のある方はどうぞお気軽に河合工務店までお問い合わせくださいね。