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日々、日本酒がうまい家に
【建て主訪問、M邸6】
6回シリーズ
こんにちは、河合工務店です。
雨の日は、障子の紙はぶよぶよに。
晴れるとピーンと張る。
無垢材や漆喰壁、障子や壁紙も同様に「呼吸」する。
和の家は、自然のリズムに合わせて調湿してくれる。
Mさんは、庭も純日本庭園の「和」に
染めたかったが、予算足らず。
そこで自分で少しずつ手入れすることを
愉しみとした。
もうひとつのテーマは、「日本酒の美味くなる家」。
これは成功したのか、キッチンには空の酒瓶が並ぶ。
今後、庭の風景が充実してくれば、
酒はますます美味くなるだろう
(その空に琳派風の鶴たちが飛ぶのは、
上田の勝手な演出)。
(文責/ライター上田隆)
どっしり落ち着く居間
【建て主訪問、M邸5】
6回シリーズ
こんにちは、河合工務店です。
1階の居間。
Mさんご自慢の吉野桧(奈良)の
大黒柱は堂々たるもの。
24センチ角ある。
対面キツチンのカウンターは白味の杉(栃木)。
ごはんをよそう奥さんの立ち位置からは、
木の部屋全体と、その向こうに広がる庭が見渡せる。
右側の長テーブルは御山杉で、
テレビなどのオーディオセットがまるっと置ける。
吉野桧の床に尻を落として座ると、くつろぐ。
それでもどこか気持ちがシャキッとするのは、
スベスベした美しい木肌が空間を囲むからか。
いつも家族が自然と集まる。
子どもたちは、子供部屋より、
ここで過ごすことが多い。
(文責/ライター上田隆)
夢を大きく育む部屋
【建て主訪問、M邸4】
6回シリーズ
<夢を大きく育む部屋>
こんにちは、河合工務店です。
中野邸と同様にM邸は梁も柱も太い。
上は2階の子供部屋。
梁は赤松(岩手)、天井は秋田杉(秋田)、
床は吉野桧(奈良)で、びくともしない道場のようだ。
左の机を中学生の男の子、
右の机を小学校の女の子が使う。
和紙の照明で、ぐっと和風の趣に。
続きの隣室は、Mさんの書斎。
三方の壁は、大工がしつらえた御山杉の本棚だ。
御山杉板の長机の上の窓から爽やかな微風が入り、
子供部屋へと抜けて行く。
その手前は、畳の六畳部屋で、床の間がある。
間の襖を開ければ、子供部屋とつながり、
解放感のある大広間に。
(文責/ライター上田隆)
商売気のなさと構造に惚れた
【建て主訪問、M邸3】
6回シリーズ
こんにちは、河合工務店です。
土地も見つかり、Mさんはつくり手を探す。
「和で、現代的なものを」と、ネットで検索するも、
希望にかなう所が見つからない。
困って役所の「工務店の一覧」の
電話番号をかけていく。
河合社長が電話口に出ると、
商売気のなさに好感。
そこで早速会うと、棟上げ前の中野邸を
見学に行くことに。
どこも丁寧な仕上げで、伝統的な仕口に感嘆。
隠れた所に手を抜いていない。
大黒柱が見事に太い。
構造が大切と考えていたから、
「もうここだ」と決めた。
紹介してもらった建築家・辻垣さんの考えにも
非常に共感できた。
(文責/ライター上田隆)
「伝統」へのこだわりの遍歴
【建て主訪問、M邸2】
6回シリーズ
こんにちは、河合工務店です。
家の構想はMさんが練った。
プレハブ住宅は嫌で、古風なものをと思った。
実は、高校生の頃から日本庭園に憧れる。
30代、研究者としてイギリスに暮らした際、
「伝統」について考えた。
ジャパンフェスティバルの庭園を見たとき、
剪定の概念がなく、庭木が大木化していたのに驚く。
一方で、街並みに残る中世のレンガ造建築の
美しさに目を奪われた。
この2つの体験から、その国の美は、
伝統の枠内で開花すると感じた。
帰国して、奥さんの実家である
伝統家屋の風格に心酔。
理想の家は、「和」しかないと思う。
(文責/ライター上田隆)
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