体を芯から暖めて湯冷めしないホーロー浴槽

【タカラスタンダード愛3】 
<5回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


指先でなでると、高級陶器の感触。
まるで、巨大なティーカップみたいだ…と感心する。
「質感が、普通の浴槽とぜんぜん違うでしょ」と、
販売部の敷田さんがこちらの顔を覗き込む。
そして、最高級「プレデンシア」を前に、
タカラスタンダードの浴槽について解説。

「ホーロー浴槽ですが、これはもう鋳物。
広島の職人さんが、
一つひとつ手づくりしています。
各浴槽には、シリアルナンバー、
そして職人のイニシアルが銘記」。

浴室の暖房をつける。
「また浴槽に触れてみてください。
暖房だけで、ほんのり温かくなる。
だから、お湯をはると、体の芯からあったまるんです。
ホーロー浴槽につかると、樹脂浴槽より、
湯上り5分で1.5℃も体温が高い。
サーモカメラの写真ですが、ホーローの方は、
15分を経ても体が赤いでしょ。
湯冷めがしにくいということ」。

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<左が樹脂の浴槽。
右がホーローの浴槽で、15分を経ても体が真っ赤>


「天井にも硬質発砲ウレタンの保温材を入れています。
スペースシャトルに使用されているものです。
床は4層構造。表面のタイルの下に、
ステンレス板、高質発砲ウレタン、
さらにステンレス板を敷いています。
だから、一度温まれば、すぐには冷えません」。
つまり、ユニットバス全体が、ぽかぽかあったかくなる。
また、耐震構造なので、地震の揺れにも壊れない。

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<体の油脂に見立てたマジックインキも、
ホーロー浴槽なら水洗いで落とせる>


やはり、キッチン同様、掃除が楽だ。
体の油脂にみたて、マジックインキを
ホーローの浴槽や壁に書きつけても、
水ですぐ落とせる。
「お風呂上りに、シャワーをさっと浴びせれば、
汚れはとれます」。
休日、腰をかがめて、洗剤まみれになって
タワシでごしごしする必要がないのは、
ありがたいことである。

もちろんホーローだから、カビも生えない。
「無孔質で、『穴』がないので、
カビの『根』が入り込めないんです」。


ホーローではない浴槽もある。
アクリル人造無大理石「レラージュ」で、
アクリル100%の浴槽である。
その素材は、沖縄の美ら海水族館の水槽に
も使われているという。
60pの厚さの透明な壁は、莫大な水圧に耐え、
美しい魚たちを観客に披露している。

素材も技術も超一級。
タカラスタンダードの鉄則である。


(文責/ライター上田隆)




家事が楽なシンク、ファンが水洗いできる「異次元キッチン」

【タカラスタンダード愛2】 
<5回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


「家事らく」。
つまり、「家事が、とっても楽ちんにできる」―
タカラスタンダードが打ち出している
システムキッチンのコンゼプトだ。
ホーローの特性と、細やかな設計の組み合わせで、
それを実現させている。

販売部・敷田さんの案内で、こまかく見てみよう。
天板が水晶の、
最高級「レミュー」をモデルとして。

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<システムキッチン「レミュー」>


収納量がすごい。
「業界初の5段収納。調理器具から食器まで、
すっきり収まります。
外に食器棚をつくらなくてよいほど」。

収納がしやすい。
「中の間仕切りの下は、マグネットになって、
すぐ取り外せます。ホーローは半分鉄ですから、
くっつくわけです。
例えばこのフライパンにしても、
その大きさに合わせて収納スペース
の調整が可能に。
また、調味料がこぼれて、
底がべたべたになっても丈夫大。
ホーローですから、一拭きで清潔に。
新聞紙を敷く必要もなし。そもそも油が、
染み込まないので、虫もわきません」。

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<仕切りの下がマグネットなので、
収納スペースが調整できる>

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<3層構造のシンク>


シンクが超便利。
「中が三層になっています。
一番上が、スライド式のまな板。
真ん中が、格子状のアシストスペース。
てんぷらの下地が置けます。
一番下が、ステンレス板に穴が
開いたミドルスペース。
魚や果物を水洗いできます。
スイカも切りやすい。
また、ごみポケットが横に。
三角コーナーいらずで、ぬめりも出ません」。

食洗器の位置が画期的。
「シンクの真下に設置。上で洗った食器を、
すぐに下に収めることが可能に。
ホーローだからできることで、業界初です。
他社の食洗器は、構造上、
収納のゴールデンゾーンであるシンク横の
中央スペースにしか設置できません」。

ファン(換気扇)の掃除がらく。
「接続部分が簡単に解体できるよう設計。
ホーロー製だから、汚れたパーツを、
そのまま食洗器で洗えます」。
あの油べったりの、手間のかかるファンの掃除が、
なんとお手軽にできることか!


グレードは、最高級のレミューを筆頭に、
トレーシア、エーデル、リフィット(木製)と続く。


(文責/ライター上田隆)




エジプト文明にも重宝された「ホーロー」のすごさとは

【タカラスタンダード愛1】 
<5回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


キッチンの壁に、油性ペンで赤い丸を大きく塗る。
しかし、霧吹きで水をかけると、インクはすぐに流れる。
「ホーローだからです」と、
タカラスタンダード東京支社販売部販売1課の
敷田真衣さんは笑う。
新宿ショールームで説明するこの人は、
同社初の女性販売員にして、河合工務店担当者である。

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<ホーローの特性を解説する
タカラスタンダード販売部の敷田真衣さん>


この大手住宅設備メーカーの最大の特徴は、
システムキッチンやシステムバスなどに、
世界トップクラスの技術で自社製造した
「ホーロー」を使うことだ。
そもそも、どんな素材なのか。

「鋼鉄に、ガラスを焼き付けたものです。
鉄の丈夫さ、ガラスの清潔さの、
いいとこ取りしています。
表面がツルツルのガラスだから、
油汚れがすぐに落ちる」。


次々と実演してくれる。
まずは、耐火性。
「壁を、バーナーで燃やします…
黒くなりましたが、焦げてません。
ススがついただけ。
布巾で拭えば…ごらんのとおりキレイに」。


そして、丈夫さ。
「このブラシで、ゴシゴシこすって洗います。
固いブラシなので、イヤな音がしますよね。
でも、ぜんぜん傷がつきません。
触ってみてください(無傷だと確認)。
次に、このホーローパネルを、
木槌で思いっきり叩いて…
(言われたように2、3回ドンドンと)…
へこんでも元通りに(ゆっくりと平らに)」。

驚異のタフさだなぁ…と思う。


「ちなみに世界最古のホーローは、
ツタンカーメンにも使われています」。
エジプト文明3000年の時にも堪え得る素材なのだ。

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<ホーローパネルをボード代わりに、
ホーローの断面を説明。「C」は鉄層内の炭素>


「もっとマニアックな話なんですが…
ホーロー鍋って、ありますよね。
これは、地が鉄ではなく土。だから割れやすい。
でも、わが社のホーローは、鉄だから頑丈な上に、
特殊技術で、熱に強い構造に。熱せられた際、
鉄内の炭素が表面に浮き上がって
ガラスを割らないよう、炭素自体を除去しています」。

その構造を、ホーローパネルに、
赤いマジックで図示。
「あっ、ホーローって、ボードにもなるんですね」と、
思わず指摘してしまう。
「おっしゃる通りです!」
と答える敷田さんの声が凛と響く。


(文責/ライター上田隆)

鳥の声、風の音に耳を澄まし、自然とともに生きる家

【建主訪問1】杉並の塔の見える家4 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


会話が途切れてNさんは
「冷たい飲み物はいかが?」と席を立つ。
静けさが、場を覆う。
窓から、陽射しを浴びる庭の緑が揺れて心安らぐ。
都心にある住宅街とは思えない。

「この家の空気、きれいでしょ。
匂いに敏感になるんです。
花やコーヒーのいい香りなど…。
反面、お客さんが来られたとき、
服に染み込んだ洗剤の品名も分かってしまう」
と話すNさん、
七宝作家らしく、鋭敏な感性で自然の移ろいを
家の中で感じ取っている。
「音楽は好きですよ。
でも聴きながら、何かするのはだめ。
鳥の声、風の音、葉擦れの音の、
一瞬一瞬を聞き逃すようで、もったいないからです」。

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<Nさんの手がける七宝作品>


今も続くコロナ禍の生活で思うことは。

「出かけることが少なくなりました。
ここで静かに本など読んでいると、
こんなに幸せにしてていいのかなぁと。
家にいることは、ストレスにならない。
それは本当に感謝しています。
家に関しては後悔することは一切ありません。
もし、同じ土地で、もう一回つくることなれば、
同じつくりにするでしょう」。

これから家づくりする人に、
アドバイスするなら。
「一ぺんに全部つくり込むのではなく、住んでみて
『こうしたい、ああしたい』と思ったことを、
少しずつやってみてもいいかも。
とくに家回りなどは」。

昨年、Nさんは、庭師を入れて、庭を少し整えた。
木にかけた小屋に、野生の鳥が住まい、
下につくったささやかな小池に、その鳥が水遊び
するという。

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<庭につくった小池。時々、鳥が遊ぶ>

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<手入れした庭の様子/ Nさん撮影>

(文責/ライター上田隆)

by 河合工務店建主訪問2021.08.20

桜文鳥がさえずる「仕事場」兼「ギャラリー」の2階和室

【建主訪問1】杉並の塔の見える家3 
<4回シリーズ>

こんにちは、河合工務店です。


「夫は、2階の和室で、
『文豪』のように仕事してます」と、Nさんは笑う。


実際にその様子を覗くと、ご主人は、
畳の上に設置した簡易テーブルにつき、
パソコン画面の向こうの社員と、
打ち合わせをされていた。短パン姿でラフな服装。
エアコンも効いて快適だ。

その横には、木の椅子に乗せられた籠があり、
桜文鳥が「ひよひよ」とさえずっていた。
1階まで聞こえていた美声である。

ライターとしても、「うらやましい仕事空間だなぁ」と、
つい思ってしまう。

ここ2階和室は、Nさんにとって「小鳥の間」。
こだわったのは、2室中央の透かし彫り欄間である。
1年かけて、名古屋の職人を探し出し、
しなう竹の合間を小鳥が飛ぶ図を、
伊勢神宮の御神木に彫り上げてもらった。

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<2階和室。「小鳥の間>


床の間は、まさに「純床の間」。
床は松(奈良)、床柱は天然シボリ丸太杉(栃木)、
幕板は屋久杉を使った。
今そこには、Nさんの友人が描いた
桜文鳥の絵が掛軸で飾られている。

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<床の間に飾られたNさんの友人の絵>


「住むところがあればいい、
というのも一理ありますが、
それこそ人はパンだけでは生きていけないもの。
文化・芸術・教育に手間暇かけないと
心豊かに暮らせません。
それは、すごく感じています。
結局、最後は自分の内なるものが
大切になってきますから」。


2階和室はもちろん、この家全体が、
Nさんご夫婦の「作品」なのかもしれない。

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<庭で孵った四十雀の親子/Nさん撮影>


(文責/ライター上田隆)

by 河合工務店建主訪問2021.08.17

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